N002_外観北東面_7452_R

本地区は、富山市の古くからの商業の中心であり、平成19年に近隣街区へ移転した大和百貨店の跡地です。公共交通の結節点でもある恵まれた立地環境を活かし、業務・公益施設などの複合施設を整備することにより、中心市街地の賑わいの創出を目的とした事業です。
施設構成としては、1階に共用のエントランスホールと銀行の本店営業部、2階から6階に富山市のガラス美術館と図書館新本館、7階から10階に銀行の執務空間を配置しています。公益施設の2階から6階にかけて斜めに連なる吹抜空間が、この施設の最も特徴的な空間です。吹抜を中心として、各階の北側に図書館エリア、南側に美術館エリアを配置することで、例えば、図書館を利用するために訪れた来館者が、ふと美術館に立ち寄ったりするような相乗効果が期待できる施設構成を意図しました。来館者は主動線のエスカレーターを利用し、トップライトからの光が降り注ぐ吹抜空間を回遊するように上階へ導かれます。この吹抜空間を実現するために、まず、建築基準法上は全館避難安全検証法の大臣認定を取得し、吹抜空間の竪穴区画についての仕様規定を適用免除としました。また、構造では一部の柱にコンクリート充填鋼管構造を採用することで無柱の吹抜空間を実現しています。設備においては、天井の高い大空間に対し、床吹出空調システムと床輻射冷暖房システムを併用することで、効率的な居住域空調を実現しています。内装には富山県産の杉材を不燃処理したルーバーを多用し、明るく暖かみのあるリビングのような空間を創出しています。
外観計画としては、平和通りに面した北面から東面にかけて、アルミパネル・御影石・ガラスによるスクリーンが統一感のある外観を形成しています。場所によって密度・素材感を変化させることで、見る角度によって異なる表情の顔となることを意図しました。富山の主要産材であるアルミ・ガラスと、富山第一銀行の旧本店の外観を想起させる白御影石のスクリーンが、新しい富山市中心市街地のシンボルとして輝くことを期待しています。

 

N005_外観北面_7386_R N014_外観北西面_7264_R N007_北面ディテール_7653_R
N021_1階 エントランスホール1_6755_R 022-2階ロビー8857_R 049-吹抜け8777_R
087-4階展示室8547_R 116-5階参考図書フロア8821_R 建 設 地:富山市西町

構造規模:鉄骨造(付加制震構造)  地下1階地上10階建て

主な用途:美術館、図書館、銀行、店舗、駐車場

延床面積:26,792.82m2

竣  工:2015年4月

写真撮影:(株)エスエス北陸