富山国際大学は旧大山町学園都市構想に基づいて計画された2学部6学科、定員1,800名の文系大学です。緑豊かな里山大地の12ha余りの敷地に広場や分棟型の校舎を中心としたキャンバスが広がり、低層の建物群は”伽藍”のごとく配置されています。開かれた大学、村の中の大学、大学の中の村をコンセプトに大学は周囲と一切遮蔽されていません。景観的にも周囲に点在する建物群との調和を図り、外壁はコンクリート打ち放し、屋根は南欧風な色彩を持つ和瓦を用い、切妻屋根としています。また、軒先の肘木は構造的補強と木造校舎を思わせるデザインの一端として全校舎に取り入れ、かつての”共生の風景”をイメージさせています。