東京都港区赤坂、日清・日露戦争に従軍し明治天皇崩御とともに自刃した乃木希典陸軍大将邸宅の耐震補強工事です。公園として開放された敷地内に、木造3階建て母屋と、煉瓦造2階建て馬屋が残されていましたが、東日本大震災によって破損したことから、その修復と、安全性向上の為の耐震補強を行いました。
建物は港区指定文化財であり、可能な限り意匠変更を伴わない補強が求められました。
木造の母屋は外壁の板張りを取外して、経年劣化した軸組を入れ替えながら壁内に耐力壁を設置しています。また煉瓦造の馬屋は建物内部に鉄骨フレームを新設し、煉瓦壁と固定して倒壊を防いでいます。
母屋にあった煉瓦造の煙突は、倒壊の可能性が高かったためレプリカと交換、取り外した煙突は現地で展示保存されています。
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建 設 地:東京都港区赤坂(乃木公園内)
構造規模:母屋 木造(一部大谷石造)3階建て 馬屋 煉瓦造(一部木造)2階建て 主な用途:住宅 延床面積:母屋 398.92m2 馬屋 136.59m2 竣 工:2016年5月 写真撮影:(有)シティグラフ |