富山市南部の山間地中腹に位置し、広大な敷地と豊かな自然環境を有している、県下唯一の農業単独の全日制高校です。遠方からの通学生のための寄宿舎を建て替えました。パブリックからプライベートな生活へスムーズに移行できるよう、「段階的に人と関われ、居場所を選択できる場づくり」をコンセプトとしました。

談話室や洗面、通路等の共用空間を「コネクト・モール(つなぎの場)」と位置づけ、各フロアで集団生活をおくる生徒同士がつながり、交流が生まれる場としました。掲示板やベンチを組み込んだ「コネクト・ウォール」で緩やかにつながり、採光や通風を遮らない、明るくオープンなつくりとしました。

男女エリアは階ごとに分け、動線を完全に区分し、安心して生活できる計画としました。また4人部屋の舎室内においては、個人単位で落ち着くことができるよう、ロフトベッドの下に机・収納等のスペースをユニット配置しました。

この学校の最大の特徴は寄宿舎での生活にあります。ここで出会う仲間とともに豊かな自然の中で命の尊さを学び、学年を超えた人との関わり、健康で有意義な生活を通じて社会性や協調性を学び、自分らしく輝ける場づくりを目指しました。

建 設 地:富山市

構造規模:S造4階建て

主な用途:寄宿舎

延床面積:約2,221m2

竣  工:2020年3月

写真撮影:(株)エスエス北陸